アンパラレル アップモック レビュー
レグルスのソールを使い切り掛けているので新たにUP-MOCCを購入しました。アンパラレルの他のモデル(ヴィム、レグルスLV、ニュートロ)も気になってはおりましたが、一番シンプルな、『足に馴染む(と言われる)』UP-MOCCを選択してみました。
ジムで数回履いてみたので、まずはファーストインプレッションから。
ちなみに、過去のアンパラレル シューズレビューはこちら↓
■unparalel up-mocc(アンパラレル アップモック)
エッジング ★★☆☆☆
スメアリング★★★★☆
掻き込み ★★☆☆☆
ヒールフック★★★☆☆
トゥーフック★★★★☆
剛性 ★★★☆☆
足裏感覚 ★★★★☆
(※下ろしたて時点)
求めている物が満たされる、Hiスタンダードシューズ。
まず初めに履いて思った事は、剛性が有りながらもホールド・壁への追従性が良いという点。レグルス比、アップモックは柔らかいシューズに分類出来そうです。
ホールドとのフリクションに関して、RHソールであるため他アンパラレルシューズと遜色ありません。ただ、ストレートな形状の為か掻き込み力は弱く、しっかりと足を立てて自分で掻き込んでやる事が必要だと感じました。
勝手に仕事してくれる系のシューズでは無いので、足遣いをしっかり意識する必要があります。使い込んでソールが柔らかくなった時に『掻き込みやすさ』が上がる事を期待します。
ジブスへの乗り込みもクライマー次第な所があります。剛性が高くない為、片足&親指一本で立ち込むようなシチュエーションはキツいです。反面、シューズに頼らない指力は身につくかと。
トゥフックは甲に貼られたVDラバー&ダウントゥしていない設計のお陰か、掛かりが良いです。ヒールフックもスリッパ特有の脱げやすさは感じず、問題なく掛かると感じました。
私のファーストシューズがファイブテン モカシムだったのですが、『モカシム-素足感覚+トゥ&ヒールフック力』と言った印象でしょうか。トゥに貼られたVDラバーとヒール周り&スリングショットの設計変更により戦闘力は間違いなく上がっています。
アップモックは過去履いてきたアンパラレルシューズと比較すると、尖った性能は無く凡庸であるとも言えます。ですが、このシューズならではの心地よさと言うか、シューズに登らされていない自由感があります。
なお、凡庸とは言え必要な性能は備えており、コンペ等の極端に狙った日でない、日常のクライミングならばこれで十分だと感じました。…何よりもコストパフォーマンスは最高ですよ!
モカシムも履き潰す直前の、柔らかく・ソールのフリクションが残っている状態がベストだったので、このアップモックに関しても履き込み馴染んだ時にどんな力を発揮してくれるかが楽しみです。